【矢沢心さんも体外受精で妊娠2】

前回の矢沢心さんの取材紹介の記事の第2弾です。

 

日経デュアルの記事です。

http://dual.nikkei.co.jp/article.aspx?id=11130

 

下記は記事の抜粋です↓

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妊娠するチャンスは1年に12回だけ

病院での検査の結果は、やはり「多嚢胞性卵巣症候群で、妊娠しづらい体」というものでした。
でも、先生も看護師さんも、「若いから、そんなに急がなくても大丈夫」と言ってくれたので、
妊娠はできるんだろうなと思っていました。

私は排卵検査薬を使い、予測された排卵日ごろに夫婦生活を行うタイミング法を何度か試した後、
フーナーテストと卵管造影検査を受けました。
フーナーテストは、検査の12時間前以内に夫婦生活を持ち、
子宮頸管から粘液を採って、その状態や精子の数、運動の状態などを調べる検査です。
卵管造影検査では、子宮の中に造影剤を入れてレントゲンで撮影し、
子宮の形や卵管に通りが悪いところがないかなどを診ます。

検査では大きな問題は見つかりませんでしたが、
その後、人工授精を4回受けても、やはり授かりませんでした
そのころになると、さすがの私も「妊娠しづらいって、こういうことだったんだ」と、
ようやく実感するようになりました。そして、思ったのです。
若いから大丈夫っていうのは、違うんじゃないか?」って。

不妊治療では、最初に血液検査や超音波検査、
フーナーテスト、卵管造影検査などを行います。
こうした検査は生理周期に合わせて行うため、大体2~3カ月ほどはかかります。

検査が終わると治療に入りますが、多くの病院では、タイミング法から始まります。
超音波検査で卵胞の大きさを、血液検査でホルモンの値をそれぞれ調べることで、
排卵日が推測できるので、それに合わせて夫婦生活を行うように指導があります。
タイミング法を行う回数は、年齢や状況によって違いますが、多い場合は4~5回ほど続けるようです。

それで妊娠しなかった場合は、人工授精にステップアップします。
推測した排卵日に夫の精子を採取して、子宮内に直接注入する方法です。
人工授精では、6回目までに妊娠する人がほとんどのため、
その回数までに授からなかった場合は、体外受精へのステップアップを勧められることが多い
ようです。

体外受精は、卵巣から採取した卵子と、夫の精子をシャーレの中で受精させる方法です。
薬や注射などでより多くの卵胞を育てて、その中から質の良い卵子を採取するので、
注射などをするために通院回数が多くなりますし、体への負担も大きくなります。
精子の数が少なかったり、運動状態が良くなかったりする場合は、
卵子の中に直接精子を注入して受精させる顕微授精を行うこともあります。

 なかなか妊娠しない場合、原因が特定できることもありますが、
検査をしてもハッキリと分からないことや、原因が一つでないことも多い
ようです。
そうして何度も検査をしたり、治療をしたりしていくうちに、
1年なんてあっという間に経ってしまいます。
なにしろ、排卵は1カ月に一度なので、1年に12回しか妊娠のチャンスはありません。
特に私の場合は排卵の周期が長いこともあったので、1年に12回もありませんでした。

加えて、少し前に話題になった「卵子の老化」という問題もあります。
卵子は生まれる前に作られているため、本人と同じように年齢を重ねていき、
質が悪くなって、妊娠しにくくなるのです。
そして、いくら年齢が若くても、なかなか授からなくて治療に時間がかかれば、そのぶん卵子は老化していきます。

そう考えると、「若いから大丈夫」とはいえない。
だとしたら、早めに体外受精もしくは顕微授精にステップアップしたい。
そう思いました。

とはいえ、体外受精には、受精させた卵子を入れる培養器や、
その培養器を管理する部屋など、高度な設備が必要となるため、どこでもできる治療ではありません。
通っていた病院にもその設備はなかったので、転院先を探し始めました。
条件は、通院しやすいことと、女医さんであること。

そして、2008年秋に転院しました。
治療を始めて半年ほどが経ったころでした。

体外受精にステップアップ後、思わぬトラブルが

(日経デュアルよりお借りしています)

転院先の病院でも、再び検査を行い、タイミング法からスタートしました。
何度か続けた後、薬で卵胞を育ててからタイミングをとる方法にもトライ。
それでもやはり授からなかったので、いよいよ体外受精にステップアップしました。

ところが、予期しなかったことが起こりました。採卵がとにかくつらかったのです。

体外受精にステップアップしたい。そう思ったとき、私は自分なりに色々調べました。
治療にかかる金額のことや国からの助成金のこと、治療の成功率、体や心への負担……。
そして主人にも相談し、夫婦で納得したうえで、体外受精することを決めました。

もちろん、採卵のことも、雑誌に掲載されていた経験談などを読みました。
でも、「痛くもなんともなかった」という経験談ばかりだったので、
すっかりそのつもりになってしまっていたんです。
同じ治療を受けても、人によってそれぞれ感じ方が違うということはよく分かっていたはずなのに、
そのときはなぜか、「自分は痛いかもしれない」とは思わなかった。
私は小心者なので、初めての採卵がとても怖かった。
だから、「痛くない」と自分に言い聞かせていたのだと思います。

体外受精で薬や注射で育てた卵胞を採取するときには、
麻酔を使う病院と、使わない病院とがあり、この病院は麻酔を使う病院でした。
その麻酔が、どうやら私には合わなかったようでした。

最初は麻酔が効き過ぎて、舌が回らないほどになり、意識も遠のきそうになる。
すると、先生から「寝ちゃダメです。寝ないでください」と言われます。
寝ると出血多量になり、血が止まらなくなる可能性があるからです。

私の場合、多嚢胞性卵巣症候群で卵胞がたくさんあるので、
次回大きく育てたい卵胞に影響が出てしまうということで、
毎回小さい卵胞まで一つひとつ針を差し、すべて採取していました。
そのため時間がかかって、次第に麻酔が切れてしまうのです。
そうなると、冷や汗が出るほどの痛みが襲ってきました。
術中に痛みから逃れようと体が勝手に反応して起き上がろうとしてしまい、
看護師さんに体を抑えられるほどでした。

採卵後も、重い生理痛をさらに強くしたような痛みが続き、
初回は車椅子でリカバリー用ベッドまで運ばれました。
それからも毎回、リカバリー用ベッドで休んでいました。

私と同じように採卵した人たちが、次々と名前を呼ばれて帰っていくのを聞きながら、
「なぜ皆、立って歩けるんだろう」「なぜそんなにすぐに帰れるんだろう」と思っていました。
それでも、私はただただタオルを握りしめて横になっているほかありませんでした。

でも、そんな痛みがあっても、私は採卵できたということがうれしかった
自分の中では、「タイミング法」「人工授精」「体外受精」「顕微授精」は、
それぞれ赤ちゃんを授かるまでのステップの一つと思っていて、
「採卵できるところまで卵を育てることができた」というのは、
また一つステップを上がれたということでした。
その喜びのほうが、体のつらさよりも大きかったのです。

待望の妊娠! けれど、赤ちゃんは育っていなかった

転院してからは、顕微授精も含め体外受精を計5回行いました。
最初の3回は、採卵はできてもうまく育たなかったので、移植もできませんでしたが、
4回目にようやく受精卵になり、妊娠反応が出たときは、本当にうれしかった。
超音波でなかなか赤ちゃんが確認できなくても、
「ステップが一気に上がった!」
「今までは受精卵にもならなかったのに、子宮に戻せた!」と、舞い上がっていました。

けれど、赤ちゃんは育っていなかったのです。
「枯死卵(こしらん)」といって、赤ちゃんが入っている胎嚢だけが大きくなり、
中に赤ちゃんがいないというものでした。
妊娠反応も出るし、つわりも起きるのに、
赤ちゃんはとても早いうちに死んでしまっていました。

先生からは、「枯死卵というウソの妊娠があってね」と話がありました。
その後に次の治療のことも話していたけれど、
まるで耳に水が入ったみたいになって、それ以上、全然耳に入ってこなかった

帰り道では、ずっと泣いていました。色々な歌が頭の中を流れていったけれど、
楽しい歌も、全部寂しい歌にしか聞こえませんでした。
なんとか家に着いても、玄関に入ることができず、長い間その場に座り込んでしまいました。
足が重くて、どうしても、ドアを開けて一歩踏み入れることができない。
なんだか、そのまま今までの生活に戻れる気持ちじゃなかった。
「なんでだろう?」「何がいけなかったの?」
「私、何かしたかな?」そんなことが、頭の中をずーっとグルグル回っていました。

先生は、「赤ちゃんに育つ気がなかったんですよ。あなたのせいじゃないから」と言ってくれました。
移植のときには問題がなくても、枯死卵になることはよくあることだとも教えてくれました。

でも、何も原因がないのなら、じゃあ、私はこれからどうすればいいんだろう?
何に気を付ければいいんだろう? 何ができるんだろう?

そうして、しばらくの間色々考えていましたが、そのうちに、ふと思ったのです。
「あんなに喜んじゃいけなかったんだ」「調子に乗っちゃいけないんだ」と。

私は、プロのスポーツ選手として戦っている夫の横で、
チャンピオンになるという目的に向かっていく姿をいつも見ていました。
そんな主人の姿から受け取ったメッセージは、
「何かを得るためには、何かを捨てなければいけない」ということ。
私は仕事に一区切りをつけて、治療に専念することを決断しました。

私の結論は「諦めない!」ということでした。
ここまでステップを上がれたんだもの、まだまだダメじゃない。
心も体も傷ついたし、たくさん泣いたけれど、私はまだやれる。
やれることがあるなら、全部やろう。そうじゃないと、きっと後悔する。
一つステップを上がったところで、一喜一憂している場合じゃない。

そうして臨んだ5回目の採卵では、分割がゆっくりではあったものの、
初期の胚盤胞になったので移植しました。
しかし、結果として妊娠には至りませんでした。
そのとき初めて、「ココロが疲れた。少し治療をお休みしようかな」という気持ちになりました。
一度、心も体もリセットしてもいいかもしれない。
そのほうが、次のチャンスが広がるかもしれない。
そういう、あくまで前向きな気持ちでしたが、実際にはお休みすることはありませんでした。

 なんと、そのタイミングで、夫のほうから「転院しない?」と提案があったのです。
これが、その先を左右するターニングポイントになりました。
2010年の年末、最初の転院から2年ほどが経ち、私は28才になっていました。

 

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