世界や日本のメディアが伝える不妊鍼灸治療論文

【アメリカの生殖医学学会誌 Fertility&Sterility より】

「体外受精の前後に鍼治療すると妊娠率が大幅に向上」

体外受精の前後にハリ施術をすると
妊娠率が大幅に向上するという研究結果を
ドイツと中国の研究チームがまとめた。

米生殖医療学会誌に掲載された報告によると
体外受精(IVF)を受ける女性160人を2つのグループに分け
一方に体外受精の際受精卵を子宮に戻す前後に針施術を実施。

もう一方のグループには針施術をせず
通常の体外受精を行った結果
鍼施術グループの妊娠率が42.5%に上がり
通常施術の26.3%を大幅に上回った。

(2002年4月30日読売新聞より抜粋)

 

「体外受精を受ける女性が針施術を受けると妊娠の確率が65%高くなる」

今回の研究は米メリーランド大学医学部のEric Manheimer氏らが
IVFを受けた女性1,366人を対象とする7試験について検討したもの。

いずれの試験も胚移植から
1日以内に針施術を受けた女性と
疑似鍼施術を受けた女性
または針施術を受けなかった女性とを比較していた。

その結果鍼施術を受けた女性は
そのほかの女性に比べて妊娠する確率が65%高かった。

東洋医学の鍼灸施術による冷え体質などの改善で
西洋医学生殖医療の成功率を2倍アップすることができる他
西洋医学のホルモン療方などの副作用を軽減することもできます。
(HealthDay Newsより抜粋)

 

「胚移植日に鍼灸治療を行なうと体外受精、顕微授精の妊娠率を上昇させる」

273例を研究対象とし、鍼を行なわない組では22%の妊娠
鍼治療組では36%の妊娠率となり、鍼灸治療を行なった組に有意に妊娠率が高くなった。
(2006年デンマークの報告)

 

「体外受精と顕微授精例の黄体期に鍼治療を行なうと妊娠率が有意に高かった」

225例を対象としたもの。
鍼灸を行なわなかった組では13.8%、行なった組では28.4%の妊娠率で
鍼灸治療組の妊娠率が高くなった。
(2006年ドイツの報告)

 

「体外受精例に鍼治療を3回行い、鍼治療組に妊娠率が高くなった」

28例を対象に、hMG(排卵誘発剤)注射時、採卵前、採卵直後に鍼を行なった。
行なわない組では23%、鍼治療組では31%の妊娠率で
有意差はなかったが、鍼治療組に妊娠率が高くなった。
(2006年オーストラリアの報告)

 

「体外受精と併用された鍼灸治療は妊娠率を向上させる」

メリーランド大学、ジョージタウン大学産婦人科は
過去の7件の臨床試験のデータをまとめた。

鍼治療を併用した胚移植は
鍼治療を受けた群の臨床的妊娠は1.65倍高く
継続中の妊娠は 1.87倍、生児分娩率は1.91高く
鍼治療は妊娠率の高さと関連していたと発表。
(2008年アメリカからの報告)

 

「明治鍼灸大学の研究」

体外受精を5回以上行っても妊娠できなかった
不妊症の女性114人に針治療を行ったところ
約43%にあたる49人が妊娠に至ったと
名古屋市の明生鍼灸(しんきゅう)院と明治鍼灸大の研究グループが
10日大阪市内で開かれている日本生殖医学会で報告した。

49人のうち4人は自然妊娠だったほか
30人は治療後1回目の体外受精で妊娠に成功したという。
不妊治療の専門家が集まる学会で
針治療による効果を示すデータが発表されるのは珍しい。

報告された114人の治療実績は
1998年2月~2006年6月に
同鍼灸院を訪ねた不妊患者のうち
体外受精を5回以上行っても妊娠しなかった女性のもので
治療は、週1~2回のペースで行われ、
腹部や足などにある婦人科疾患に
効果があるとされるツボを針で刺激した。

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