子宝ブログ

【不妊治療・男性目線の魔裟斗さんの本音2】

日経デュアルで掲載中の矢沢心さんの不妊治療体験。

そのパートナーである魔裟斗さんの本音が書かれた前回記事

第2弾です。↓

http://dual.nikkei.co.jp/atcl/column/17/1111113/111300005/

下記は記事の抜粋です↓

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一緒に診察を受けるのは実はラッキーだった!?

(画像は日経デュアルからお借りしております)

僕も不妊治療に真剣に取り組もうと決めてから、
心の診察中に外で待っていることをやめて、一緒にクリニックに入るようにしました。

最初はやっぱり、ものすごく抵抗感がありました。

そういう場所は女性のものという意識があったし、
「なんだか恥ずかしい」という気持ちもあった。

初めて一緒に行ったとき、中に入った途端に看護師さんから
「旦那さんは別室へどうぞ」と言われ、そのまま個室に連れていかれました。

精子の採取だったんですが、いきなりだったので訳が分からなくて、
「なんだ、何をされるんだ?」と不安になりました。

精子は家で採取して持っていくこともできて、それまではそうしていたので、
病院内にそのための部屋があるなんて知りませんでした。

精子は温度などをきちんと管理して保管しないと正確に検査できないらしくて、
クリニックの個室で採取したほうが新鮮でいいのだそうです。

 男としてはどんな結果だったのか気になったので、
検査の後の診察で「どうなんですか? 僕の(精子)は?」と聞くと、
院長先生から「ものすごく元気です!」とお墨付きをもらい、ホッとしました(笑)。

一度経験してみると、僕の他にも個室に案内されていく人が結構いることが分かったし、
「こういうものか」と思いました。

あんなにイヤだと思っていたけど、入ってみると案外大したことないもんだな。

何でも最初は勝手が分からないから、やりたくないと思うだけなんだな。そう納得できました。

個室の中はとても清潔な環境が整えられていて、いわゆるアダルトビデオが見られるようになっています。

いわば妻公認で、そういう動画を見るわけです。

最初こそ戸惑いましたが、2回目からは「ラッキー!」くらいの心持ちで行くようにしました(笑)。

実は、僕の兄も子どもがなかなかできなくて、同じように不妊治療をしていたんですが、
やっぱりクリニックに行くのをイヤがっていました。

だから、この話をして「むしろ、ラッキーかもよ?」って勧誘したくらいです(笑)。

でも、これはきっと男性に限ったことではないですよね。

多分、治療を受ける手前で迷ったり、悩んだりしている人は女性にも多いんじゃないかな。

実際にクリニックに行ってみれば、同じような境遇の人ばかりで、
自分で考えていたよりハードルは高くないんです。

僕が証明済みなので、ぜひ一歩踏み出してみてほしいなと思います。

妻のつわりの時期は“兼業主夫”だった

そこから、僕と心は二人三脚で不妊治療に取り組むようになりました。

といっても、薬を飲んだり、採卵したりと、心身の負担が大きいのは心のほうで、
僕にできることは限られていましたが、それまでとは違い、
「2人で一緒に同じ目標に向かっていくんだ」という思いを共有していました。

不妊治療では、女性の体の周期に沿って治療が進められます。

心は流産後、一周期体を休めただけで、またすぐに体外受精にチャレンジしました。

院長先生の「なんとかしてあげるから」という言葉通り、
今度も受精卵は着床し、心は転院後2回目の妊娠をしました。

妊娠が分かったときは、心も僕ももちろんうれしかった。

けれど、前のクリニックでの枯死卵や、ついこの前の流産のことがあったので、
心は手放しでは喜べないようでしたし、僕も安心はしていませんでした。

生まれてくるまでは何があるか分からないし、何が起こってもおかしくない。

そのことを2人ともイヤというほど分かっていたからです。

やがてつわりが始まりました。前の流産のときもそうでしたが、
心はつわりが重いタイプのようでした。

心の実家からは「とにかく寝ているように」と言われていて、
僕も「寝てたほうがいいよ」と言って、つわりがひどかった2カ月間は家事一切を僕が担当しました。

床にモップをかけて、洗濯機を回して、終わったら洗濯物を干して、畳んで。

つわりのひどい心でも食べられるような料理を作って、
犬のウンチ用の袋やスコップを持って散歩に行って……。

心にはずっとベッドで休んでもらい、食事もそこで取らせました。
おなかにいる子どもを守ってやれるのは心しかいない。

だから、心が子どものことだけに集中できるように、その他のことは僕がやろう。

心を大事にすることが、おなかの子どもを大事にすることにつながっている。そう思いました。

ところが、これが思ったよりもずっと大変で、僕は2カ月で3キロ痩せました。

現役時代に減量を経験していたのですが、「心労で痩せるというのはまた違うものだな」と実感しましたね。

慣れない家事をやりながら、仕事に行き、自分のこともやらなくちゃいけなくて、もうフラフラでした。

このときは現役を退いていて、サラリーマンのように毎日決まった時間に仕事へ出かけるわけではなかったので、
なんとかできたんだと思います。僕が現役の選手だったら、絶対に無理だったでしょう。

やがてつわりも終わって安定期に入り、心もベッドから起き上がれるようになりました。

僕の“主夫生活”も終わりを告げましたが、無事に子どもの顔を見るまでは、
僕と心が気を緩めることはありませんでした。

二人三脚は妊娠中もずっと続いていきました。

妻が選手、夫がセコンドで挑んだ出産という試合

心の陣痛が始まったのは、僕に仕事が入っている日でした。

途中で「今日生まれるかも」と電話があり、仕事終わりにスーツのままクリニックに向かいました。

着いたのは夕方6時ごろでした。

心は入院したものの、なかなか赤ちゃんが下りてこなかったらしく、
クリニックの中を歩いたりしていたようです。

それでも、僕がクリニックに着いて1時間くらいすると、分娩室に移動することになりました。

僕も一緒に分娩室に入り、心につきっきりで声をかけたり、
水を出したり、あおいだりしました。まるで選手とセコンドみたいでしたね(笑)。

腰のマッサージもしました。マッサージをしていると
、だんだん骨盤が開いてくるのが分かるんですよ。

「骨盤が開いてきたぞ!」と言ったら、心は「そんなことまで分かるの?」とビックリしてましたけど。

最後のほうは、先生に「分娩台に乗ってください」と言われて、
そうしました。心の後ろ側から体を押さえて、
「吸って」「吐いて」と指示を出しながら、一緒に呼吸しました。

僕は特にお産のための呼吸法を習ったわけではないのですが、呼吸の基本は同じ。

トレーニングのための呼吸法がお産でも役立ちました。

そうして、もうすぐ深夜0時を迎えるというころ、ようやく娘が生まれました。

心は感動していた様子でしたが、実はその時点では僕は何とも思っていませんでした

娘をかわいいと思うようになったのは、言葉を話すようになったり、一緒に遊んだりするようになってからです。

そのときは、今初めて会った娘より、心のほうが気にかかり、「よく産んだな。お疲れさん!」と声をかけるほうが先でした。

僕自身も「やりきった!」という気持ちでいっぱいで、疲れがどっと押し寄せてきました。

お産が終わって改めて感じたのは、心の強さです。

お産のときって、分娩室に移動しても、最初は助産師さんや看護師さんだけで、
いよいよ生まれるというタイミングにならないとお医者さんは来ないんですよね。

それで、分娩室に先生が入ってきたのを見て、
「あっ、先生が来たから、もうそろそろ生まれるんじゃない?」なんて言うんですよ。

陣痛の痛みも最高潮のはずですし、普通はそんなに話したりできないぐらいじゃないかと思うんですけど、
生まれる20分前に笑って話しているんです。

自分の妻ながら「すげぇな」と思いました。

「自然分娩にしたい」と言ったのも心です。僕だったら、痛いのは絶対イヤですよ(笑)。

僕は現役時代に鼻の骨を折って手術しているんですけど、
そのときも部分麻酔じゃなくて全身麻酔でやってもらったくらいです(笑)。

試合は何カ月もかけてトレーニングをして、絶対勝つと思って臨んでいるので、
試合中は殴られても、蹴られても痛みはあまり感じないんですが、終わったらすごく痛い。

だから、それ以外では痛い思いをしたくないんです。

そう考えると、もしかしたら、心にとってお産は試合みたいなものだったのかもしれないですね。

僕が真剣に不妊治療に取り組んだのは1年くらいで、心に比べればほんの少しの間です。

でも、この短い間に、僕はまた改めて心という人間を知ったような気がします。

その決して諦めない心やブレない覚悟が、子どもを授けてくれたんだと思っています。

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