鍼灸治療について

 

当院でおこなっていく鍼灸治療は
東洋医学(中医学)をベースにおこなっていきます。

 

東洋医学においては

○氣・血・津液のバランス

○五臓のバランス

を中心に考えており

そのバランスが崩れると

病気や症状を引き起こし

『未妊』の状態になるということです。

 

その根本的原因を

・カウンセリング
・舌診(舌の状態)
・脈診(脈の状態)
・腹診(お腹の状態)

などを通して導き出し
改善していくためのアプローチをしていきます。

 

その状態を整えていくために

「はり」や「お灸」で

ツボを刺激していきます。

当院で使っている「はり」は
髪の毛ほどの細さのはりを使用しています。

 

はり自体も
「使い捨てのはり」を使用しています。

お一人お一人新しいものを使用していますので
衛生面も問題ありません。ご安心ください。

 

はり置きにつきましても
「使い捨て」のものを使用しております。

 

お灸は、台座灸を中心に使用しています。

箱型のお灸器具を使った『箱灸』は
腰やお腹を遠赤外線効果で温めて
内臓や子宮が温まっていきます。

氣・血・津液のバランス

 

氣・血・津液について
簡単に説明していきます。

氣について

《氣》というのは
【生命エネルギー】のことです。

私たちも言葉の中で自然に使っています。

例えば「元気」や「雰囲気」などもそうですし
「気をつかう」もそうですね。

氣というのは見えないものなので
よくわからないものでもあります。

ただ、上記であげた「気をつかう」などは
なんとなくパワーを使っているように思いませんか?

相手の顔色を伺ってみたり
これをしたら嫌われるんじゃないかな?などと
考えてみたりしていると
どんどん氣が消耗してしまいます。

現代はストレス社会と言われますが

ストレスを受ければ受けるほど
氣を消耗してしまうので
その分だけ回復させてあげる必要があります。

不調が出ているということは
そこに氣をつかい過ぎているか
氣がうまく通っていない状態です。

不妊治療をされている方に多い氣の証

○気虚(ききょ)
→氣が不足している状態

○気滞(きたい)
→氣の流れが滞っている状態

血について

《血》
【栄養を送る液体】です。

妊娠においても
かなり重要な部分になります。

月経時にも出血があるように
妊娠しやすい体を作っていくためには

必要な時に必要な場所に
新鮮な血液が集まる必要があります。

特に下腹部や子宮などには
しっかりと集まる必要があるのです。

しかし
血流が悪くなってしまうと滞りができてしまい
うまく循環していきません。

当院に来られる多くの方も
この状態になってしまっています。

体質を改善していき
血液循環を高めていくお手伝いをしていきます。

 

不妊治療をされている方に多い血の証

○血虚(けっきょ)
→血が不足している、質が悪い(貧血)状態

○瘀血(おけつ)
→古い血があったり、血のめぐりが悪い状態

津液について

《津液》とは【体液】のことです。

体を潤して、働きを円滑にします。

リンパ液や脳脊髄液・汗などが
それにあたります。

循環がうまく回っていると良いですが

日本という国の特性からも
湿度が高いため
津液の循環が滞ることが多くあります。

特に、汗をかきにくい人や水太り体質な方は
津液が整うことで、体質が改善されていきます。

不妊治療をされている方に多い津液の証

○水毒(すいどく)・痰飲(たんいん)
→津液の循環が悪く、代謝が悪い状態

五臓のバランス

五臓とは
《肝》《心》《脾》《肺》《腎》のことを言います。

この5つの臓器がバランスよく釣り合うことで
生命活動がおこなわれています。

それぞれを簡単に説明します。

《肝》

・全身の氣の巡りを統括し、精神を安定させる。
・血を貯蔵し、臓器に分配して栄養を与える。
・目や筋肉に影響し、怒りの感情にも影響する。

不妊治療をされている方に多い肝の証

○肝気鬱滞(かんきうったい)・肝気鬱結(かんきうっけつ)
→肝の氣の巡りが悪くなっている状態

○肝火亢進(かんかこうしん)・肝火上炎(かんかじょうえん)
→肝気鬱滞がひどくなった状態

《心》

・循環器や精神活動を司る。
・血を全身に循環させて、滋養する。
・精神や意識、思考力、睡眠を正常に保つ。

不妊治療をされている方に多い心の証

○心脾両虚(しんぴりょうきょ)
→心と脾の陰気と陽気が両方不足している状態
うつ病を併発している方にみられることがある

《脾》

・飲食物を消化吸収して、気血を生成する。
・水分の吸収、排泄を促進する。
・筋肉を充実させ、四肢を丈夫にする。
・甘いものに影響を受けやすい。

不妊治療をされている方に多い脾の証

○脾腎陽虚(ひじんようきょ)
→脾と腎の陽気が不足している状態

○心脾両虚(しんぴりょうきょ)
→心と脾の陰気と陽気が両方不足している状態
うつ病を併発している方にみられることがある

《肺》

・呼吸を司る。
・津液(体液)を全身に巡らせて、汗などで水分調節をする。
・皮膚を正常に保ち、体外から体を守る。

不妊治療をされている方に多い肺の証

あまりみられない

《腎》

・生命エネルギーを貯蔵する。
・津液を代謝して、尿として排泄する。
・生殖活動をコントロールする。
・恐れの感情に影響する。

不妊治療をされている方に多い腎の証

○腎陽虚(じんようきょ)
→腎の陽気が不足している状態

○腎陰虚(じんいんきょ)
→腎の陰気が不足している状態